ぼちぼち日記

二人がいっしょになって笑いあう、あの笑いの効能や、危険や、その力について、決して十分に語られることはないだろう。友情や、欲望、あるいは絶望と同様に、恋はあの笑いなしですまされない。  サガン『熱い恋』

母のダイヤモンド

母がしている指輪で記憶にあるのは

深いグリーンの石のもの

結婚指輪とのことで

お金のなかった父が4万円ほどで買ったそう

 

私が小学生になった頃だろうか

街に遊びにいったとき

指輪の展示会にふらっと入ったことがあった

二人がいきなり大きなダイヤモンドを見だしたので少し驚く

ちゃんとした結婚指輪じゃなかったからと

一カラットの大きなダイヤモンドを買うことに

そして

日常的に付けられるようにと

小さいダイヤが何個も付いた指輪も追加で買っていた

 

その一カラットの方を母は私に譲ってくれると言っていて

それを聞いた若かった頃の私は

そんなのは要らない

ブランドのを買うの、とか言ってしまって

本当に反省

最低

 

いつも酷いことばかり言って

自己嫌悪

 

ブランドの指輪なんて今となるとなんでもない

 

あれ素敵だよね

今度付けてもいい?とこの前母に聞いてみた

もちろん、付けなさいと言ってくれて

今度帰ったときに付けさせてもらおう