ぼちぼち日記

二人がいっしょになって笑いあう、あの笑いの効能や、危険や、その力について、決して十分に語られることはないだろう。友情や、欲望、あるいは絶望と同様に、恋はあの笑いなしですまされない。  サガン『熱い恋』

おうし座の我が家族の金運

おうし座は12星座一お金に困らないと言われる

そうだろうか

おうし座のわたし

 

うちの家族はおうし座が3人いる

亡くなった祖父

わたしだ

 

祖父はお金には無頓着

インパール作戦から戻り会社勤めもしていた

役員になってほしいと言われていたが平社員のままで

しかし1500-2000万円の給与だったそうだ

 

副業もしていて

こちらはかなり儲かっていた

祖母はふくよかな体形だったせいか洋服を誂えていた

 

父の年の離れた弟と私は

毎日のようにお昼やおやつに出前を取ってもらっていた

 

母は

父親が早くに亡くなったが

父親の仕事柄、家での食事は豪勢なものだったらしい

(それが一番羨ましい)

学校を出て最初に就職しようとしたところが倒産

そのころ私の地元に会社を開いた大手企業に入った

大規模に人を募集していたのだ

そこで父と知り合う

 

気難しい父と結婚して苦労が多かったと思うが

仕事は続けた

父は2~3年に一度新車を買った 

一眼レフ、ステレオ、大型テレビ、デジタルカメラ、新しい電化製品が出ると

うちにもやってきた

私は何でも好きなものを買ってもらい習い事を幾つかした

小物や文具等は2個ずつ買うのが通例だった

一つは観賞用なのだ

 

両親の退職金は多かったと思う

年金も多い

 

そしてわたし

私は仕事をする、ということが怖かった

どう考えても自分にはできそうに思えなかった

先生になりたかったが

上京したいと思うようになり腰掛OLを志した

 

就職時にはバブルが弾けて暫く経っていた

就職先を見るけることが困難だった

途方に暮れた

自分が仕事に就ける可能性はない

何もできないし何もしたくない

 

募集をしていた大手航空会社に入った

飛行機に興味はなかった

お給料は30万円を超えていた

しかしわたしがなりたいのは腰掛OL

暫くニートをしアメリカの会社に派遣社員として入った

直ぐに正社員の話を出された

結婚して社会から近く引退しなければいけないがと困惑したものの

正社員になることに同意した

若い私はどこの会社の面接でも好印象を持たれた

航空会社で立ち居振る舞い、言葉遣いを教え込まれていた

 

腰掛OLを3年程で結婚の計画が少しずつ狂ってくる

会社の公用語は英語

英語が堪能ではない私は会社が苦痛だった

英語の習得のため英国に渡る

そして

結婚することができなかった

 

腰掛OLももう数十年

年収が1000万円を超える

 

日本の平均年収は低いままで

私の年収も昭和の祖父より少ない

イースター

やはり祖父が一番おうし座らしい

お金の心配をしない小金持ちが一番幸せだ